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『「禁酒」は最強の自己投資』執筆裏話〜なぜこの本はベストセラーになったのか?〜

今回は、私の唯一のベストセラーである『「禁酒」は最強の自己投資』について、執筆の裏側をじっくりと語っていきたいと思います。

なぜ、この本は多くの読者に支持され、ベストセラーを手にすることができたのでしょうか?

それは決して「運」だけではなく、いくつかの重要な要素が絶妙に重なり合った結果だと私は考えています。

この記事では、その具体的な要因を深掘りし、私の個人的な考察を交えながらお話ししていきます。

これからKindle出版を考えている方や、禁酒に興味がある方にとって、きっとヒントになる内容が詰まっているはずです。

ぜひ最後までお付き合いください。

目次

読者の悩みを解決する「テーマ選定」が成功の鍵

ブログ運営でよく言われることですが、「ただの日記」は読まれません。

有名人でもない限り、無名の一般人が書く日記に興味を持つ人は少ないからです。

では、どうすれば読者の心をつかむことができるのか? 

その答えはシンプルで、「読者の悩みを解決する記事」を書くことです。

これは、Kindle本でもまったく同じです。

Kindle出版の世界では、「ハーム(HARM)の法則」というものが、もはや常識となっています。

HARMとは、人間の根本的な悩みを4つのカテゴリーに分類したもので、それぞれの頭文字をとっています。

 Health(健康)

体調不良、病気、美容、ダイエット、精神的なストレスなど

 Ambition(野望・夢)

キャリアアップ、転職、目標達成、自己実現など

 Relation(人間関係)

家族、友人、恋人、職場での人間関係など

 Money(お金)

収入、貯蓄、借金、将来の経済的な不安など

人間が抱える悩みは、この4つのどれかに分類されることが非常に多いのです。

だからこそ、これらの悩みに応える本が売れるのです。

私の場合は、禁酒によって健康が劇的に改善したという、実体験がありました。

飲酒習慣があった頃、健康診断の肝臓に関する数値は5段階評価でCまで悪化していました。

しかし、禁酒に真剣に取り組んだ結果、見事にBまで回復させることができたのです。

この経験は、「Health(健康)」という、HARMの法則の根幹をなすテーマに深く関わっています。

「自分の経験で、誰かの悩みを解決できることは何だろう?」

そう考えたとき、「禁酒」というテーマは、私の人生経験と読者の悩みを結びつける、まさに理想的なテーマだと直感しました。

禁酒テーマの深掘り〜なぜ「禁酒」は読者の悩みに刺さるのか?〜

「健康」に関する悩みは、誰もが一度は抱える普遍的なものです。

そして、お酒は多くの人にとって身近な存在でありながら、同時に健康リスクをはらむものです。

読者は、単に「お酒をやめる方法」を知りたいだけでなく、「お酒をやめたらどうなるのか?」、「禁酒は本当に効果があるのか?」といった、漠然とした不安や期待を抱えています。

私の本は、自身の健康状態が改善した具体的な数値(CからBへの回復)を提示することで、読者の「本当に効果があるのか?」という疑問に、説得力のある答えを示すことができました。

このように、読者の悩みを解決するテーマを、自身のリアルな経験と結びつけて語ることで、読者はより深く共感し、本の価値を感じてくれるのです。

禁酒を可能にした「気づき」と「代替飲料」の力

私の禁酒は、健康診断の結果が悪かったことだけがきっかけではありませんでした。

長年の飲酒習慣が、当時熱中していたKindle出版や趣味のゲームの妨げになっていることに気づいたことが、大きな転機となりました。

お酒を飲むと頭がぼんやりしてしまい、執筆作業が全くはかどりません。

また、集中力や反射神経が求められるゲームでは、飲酒が明らかにパフォーマンスを低下させていました。

「健康だけでなく、自分の大切な副業や趣味まで邪魔をするのなら、もうお酒はやめるしかない!」

そう決意したのです。

30年以上続いた飲酒習慣を断ち切るには、相当な覚悟が必要だと思っていましたが、意外にもすんなりと禁酒することができました。

その大きな要因が、「ノンアルコールビール」などの代替飲料の存在です。

もちろん、代替飲料がすべての人に効果があるわけではありません。

私の場合、お酒の「ほろ酔い気分」が執筆やゲームの集中を妨げることにストレスを感じていたことが大きかったのだと思います。

もし、「ほろ酔い気分」でテレビを見ながらまったり過ごすのが最高の時間だ、というライフスタイルだったら、代替飲料では物足りなさを感じていたかもしれません。

禁酒を成功させるには、自分がなぜお酒を飲んでいるのか、お酒に何を求めているのかを深く掘り下げることが重要です。

私のように「趣味や生産的な活動に集中したい」という明確な動機があれば、代替飲料は強力なサポートツールとなります。

禁酒成功の秘訣〜代替飲料の効果を最大化するライフスタイル〜

ノンアルコール飲料は、単なる「お酒の代わり」ではありません。

それは、禁酒という目標を達成するための、精神的なサポートとしての役割を果たします。

お酒を飲む習慣が長かった人は、夕食時やリラックスタイムに「何かを飲む」という行為そのものが、習慣化されていることが多いでしょう。

ノンアルコール飲料は、この習慣を無理なく継続させてくれるのです。

また、代替飲料を飲むことで、「自分は禁酒に取り組んでいる」という意識を常に保つことができます。

これにより、モチベーションが維持され、禁酒成功へとつながっていくのです。

重要なのは、代替飲料に頼るだけでなく、禁酒によって得られるメリット(執筆時間の増加、ゲームの腕前向上など)を明確に意識し、実際に楽しむことです。

これにより、「お酒を飲まないこと」がポジティブな体験へと変わり、禁酒はさらに継続しやすくなります。

「アルコールは健康リスク」という社会トレンドが後押し

『「禁酒」は最強の自己投資』がベストセラーになった要因として、出版時期と社会的なトレンドが絶妙に重なったことも見逃せません。

近年、WHO(世界保健機関)は「アルコールは健康障害の最大リスク」だと警鐘を鳴らしています。

日本でも、ようやく飲酒のあり方を見直す動きが少しずつ広まってきました。

しかし、まだ多くの人が、お酒の本当のリスクに気づいていません。

なぜなら、「酒は百薬の長」という、古くから伝わる考え方が根強く残っているからです。

この言葉は、中国の古典『漢書』に由来し、「適量のお酒はどんな良薬よりも効果がある」という意味で使われてきました。

かつては、少量の飲酒が心疾患のリスクを低下させるという研究結果もあり、「Jカーブ効果」として知られていました。しかし、この研究には「非飲酒者」の定義にバイアスがあることが指摘されるようになりました。

例えば、健康上の理由で元々お酒を飲まない人や、病気になって禁酒した人が「非飲酒者」に含まれているケースがあったのです。

最新研究が示す、飲酒リスクの真実

2018年には、世界的に権威のある医学雑誌『Lancet』で、大規模な研究結果が発表されました。

その研究によると、死亡リスクを高めない飲酒量は「週100g以下」であり、それを超える飲酒は健康リスクを著しく高めることが示されました。

さらに、同年の別の研究では、「基本的に飲酒量はゼロが良い」という、さらに踏み込んだ結論が出されています。

これらの最新の研究により、ごく少量の飲酒でも健康リスクが上がる可能性が指摘されるようになり、「百薬の長」という考え方は大きく揺らいでいます。

このように、科学的な根拠に基づき、飲酒の弊害が徐々に社会で認識され始めているタイミングで、私の本を出版することができました。

これは、読者が「まさに今、私が知りたかった情報だ!」と感じてくれる、最適なタイミングだったと言えるでしょう。

読みたくなる「タイトル」と「表紙」の重要性

Kindle本の多くは、無名の一般人が書いたものです。

何者かもわからない人物が書いた本を手に取ってもらうには、まず「読みたい!」と思わせる工夫が不可欠です。

その工夫とは、プロレベルのクオリティを持つ「表紙」と、読者の心に響く「タイトル」です。

表紙が素人感丸出しのデザインだと、残念ながら手に取ってもらえる確率は大きく下がってしまいます。

差別化を図るためにも、表紙のデザインはプロに依頼することをおすすめします。

ココナラなどのプラットフォームを利用すれば、5,000円程度で素晴らしいデザインを作成してもらえます。

私の場合は、表紙の中心となるイラストを、「シャッターストック」というサイトで購入し、それをデザイナーさんに渡して作成してもらいました。

プロのデザイナーでも、イラストまで描ける人は多くありません。

そのため、あらかじめクオリティの高いイラストを用意しておくことで、より高品質な表紙が完成します。

私は、表紙の外注とイラスト購入で約1万円(挿絵も含む)の初期投資をしましたが、わずか2ヶ月で回収することができました。

もちろん、すべてのKindle本がすぐに初期投資を回収できるわけではありません。

しかし、「初期投資をケチると、失敗するリスクが高まる」ことは間違いありません。

タイトルの重要性〜なぜ「禁酒」は最強の自己投資なのか?〜

タイトルは、読者が本の内容を瞬時に判断する、いわば「本の顔」です。

私の本は、『「禁酒」は最強の自己投資』というタイトルにしました。

このタイトルには、以下の2つの重要な要素が込められています。

禁酒によって得られる「メリット」を明確に提示する

   「禁酒」と聞くと、「我慢」、「苦しい」といったネガティブなイメージを抱く人が多いでしょう。

しかし、私の本は「最強の自己投資」という言葉を使うことで、禁酒がポジティブな行為であり、自分自身をより良くするための手段であることを伝えています。

HARMの法則「Money(お金)」と「Ambition(野望・夢)」にも訴えかける

   「自己投資」という言葉は、お金やキャリア、スキルアップといった、現代人が関心の高いテーマと結びつきます。

これにより、単なる「健康」に関する本ではなく、読者の「もっと成長したい」、「人生を豊かにしたい」という野心にも響くタイトルになっています。

このように、タイトルひとつで、読者の興味を惹きつけ、本の価値を伝えることができるのです。

禁酒とKindle出版の「一石二鳥」ならぬ「一石三鳥」

『「禁酒」は最強の自己投資』を出版して以来、私は一滴もお酒を飲んでいません。

それは、「飲酒している著者が書いた禁酒本」では、読者を裏切ることになるという心理が強く働くからです。

禁酒を続けることで、健康になるという大きなメリットに加え、Kindle出版の印税で稼ぐという、金銭的なメリットも得ることができました。

まさに「一石二鳥」です。

さらに、本を読んだ読者の方から、嬉しい感想をいただくこともあります。

読者の喜びの声は、著者にとって何よりの喜びです。

つまり、健康になる、お金を稼ぐ、そして読者に喜んでいただくという「一石三鳥」のメリットがあるのです。

これが、私がKindle出版に魅了され、今後も執筆を続けていきたいと考える最大の理由です。

この記事を通して、Kindle出版の魅力が少しでも伝わったなら、これ以上嬉しいことはありません。

あなたも、あなたの「経験」を本にしてみませんか?

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