人生に役立つノウハウ
今回ご紹介するのは、売上部数10万部を突破した、“メンタリストDaiGo氏”の著書“知識を操る超読書術”です。
本書の冒頭は、以下の文言で始まります。
『知識を操る超読書術』には、本を仕事やプライベート、すなわち人生に役立つノウハウが詰まっています。
メンタリストDaiGo著“知識を操る超読書術”
本に求めるものは、ほとんどの場合、“人生に役立つノウハウ”だと思います。
“読書習慣を身につけたい”とか、“読書を実生活に役立てたい”と考えている人にオススメの内容です。
本書を読んだ感想を一言で表すとすれば…
【結論】アウトプット前提で読書術を磨くことが大切

“アウトプット前提”ってところがポイント!!
そもそも読書が苦手ではお話になりません。
まずは読書習慣を身につけ、読書を活かしたアウトプットができれば、人生が好転するといっても過言ではありません。
本書では、あらゆる読書術について述べられていますが、
- 読書習慣を最短で身につける方法
- 読書がもらたす明るい未来
を中心に要約しましたので、ぜひ最後まで読んでください。
読書習慣を最短で身につける方法
①本を読む準備をする
「切羽つまった状況」か「それを身につけることによって大きな得ができる状況」が具体的に想像できないとフロー状態(集中状態)につながらない、ということです。
メンタリストDaiGo著“知識を操る超読書術”
読む目的を明確にしないと、感情や集中力を利用して記憶を深めることが難しくなるので、1冊の本が読み切れないとか、読み切っても記憶に残らないといった状況に陥ります。
上司や友人などから、“この本が役に立つよ”などと薦められ、何となく読んだとしても、読み切れなかったとか、今ひとつの内容だったというのがオチです。
得たい知識があるからこそ、高い集中力をもって本が読めるのです。
つまり、自分が本当に読みたい動機のある本を選ぶことが、読書習慣を得る秘訣といえます。
読書が嫌い、苦手という段階では、特に最初に読む1冊が大事なのです。
②本の読み方を知る
「1冊の本が読み切れない」と悩む人の話を聞き取った調査データによると、9割の人が本の最初の章で挫折していることがわかっています。
「はじめに」を読み、1章を読み終えるあたりで躓いてしまうのです。
その結果、「自分には集中力がないから…」「読解力がないから…」「飽きっぽいから…」と読書に苦手意識を持ってしまいます。
メンタリストDaiGo著“知識を操る超読書術”



“最初の章”で挫折…
読書習慣が身についていない人ほど、最初のページから順番に読むことは避けなければなりません。
【正解】興味のある章や見出しから読む
興味のあるところから読み始めることで、“躓き”を回避できます。
本書では、いかにも“メンタリスト”らしい、“心理学”に基づく“読書術”が語られています。
人間には「一貫性の原理」が備わっているので、一部を通読しておもしろく感じた場合、その前後を読まない状態が気持ち悪くなってきます。
メンタリストDaiGo著“知識を操る超読書術”
一旦、おもしろいと感じることができれば、読む範囲が広がり、1冊を読み切れる可能性が高くなります。
無意識のうちに1冊が読み切れるのなら、これほど楽なことはありません。
興味のあるところから、読み始めましょう。



“興味のあるところ”から!!
どうしても読書が苦手な人は、Amazonオーディブルの“聴く読書”から始める方法もあります。
③本から得た知識をアウトプットする
本は読んで終わりではありません。
そこで得た知識、情報とあなたの知見をかけ合わせ、実生活に反映させてこそ、多くの本を読む意味があります。
メンタリストDaiGo著“知識を操る超読書術”
読書は“インプット”なので、それだけでは役に立ちません。
読書をしても、人生の役に立っている実感がないのは、そのためです。
読書で学んだことを実践、つまり“アウトプット”することで役に立ちます。
「教えるつもりで読む」だけで記憶への定着率が28%上がることが判明しています。
メンタリストDaiGo著“知識を操る超読書術”
ワシントン大学の実験によると、実際に人に教えたかどうかは重要ではなく、「教えるつもりで読む」というところがポイントです。
“教えるつもり”、これこそが、“アウトプット前提で読書術を磨く”ことの本質といえます。
裏を返せば、アウトプットが前提となっていない読書は、記憶が定着しないということです。
目的が不明確な読書=記憶が定着しない(無意味な読書)
アウトプット前提の読書で得られる2つの“メリット”
①“説明能力”の強化
「教えるつもりで読む」ことを習慣化できれば、当然、“説明能力”が上がります。
話し相手が理解しにくい部分も把握しているので、“わかりやすい言葉”や“たとえ話”を交えて説明することができます。
会社などの組織においては、プレゼンテーションの場において、真価を発揮することでしょう。
専門用語で聞き手の心をつかむ
聞き手の心をつかむ“究極のテクニック”として、最初に“専門用語”を短めに投げかける手法が紹介されています。
聞き手の頭の中に「その言葉は何だろう?」と疑問が浮かび上がるので、関心を引きつけることができます。
その答えをわかりやすい「たとえ」とともに解説することで、「この人はすごい知識がある」という演出効果が得られるというものです。
“読書習慣”があっての手法ですが、効果的に使いこなすことで周囲の評価が上がることは間違いありません。



なるほど…
②“説得力”の強化
“説明能力”が上がっただけでも十分に人生の役に立つものと思いますが、“説得力”が上がれば、人生の役に立つどころか、人生を一変させるほどの“破壊力”を秘めています。
組織内における評価が高まれば、出世も夢ではありませんが、スケール感が小さすぎます。
“説得力”の効果は絶大で、使いこなすことができれば、自分でビジネスを立ち上げることも可能です。
「説得」と聞くと、多大なエネルギーを使って相手を説き伏せるようなイメージを持つかもしれません。
しかし、ここで言う説得とは、コミュニケーションによって相手の心や態度を動かすこと。
説明し、理解や共感を得た後、相手の心や態度をあなたの望む方向へ向けてもらうのです。
メンタリストDaiGo著“知識を操る超読書術”
相手の心や態度を自分が望む方向へ向けることができれば、会社などの組織でイヤな思いをしながら過ごす必要もなくなります。
私はメンタリストとしてのパフォーマンス以上に、ビジネスのプレゼンテーションに自信を持っています。
その効果もあってメディアへの出演を抑え、自由な時間を増やしながら、好きな仕事だけをする生活を手に入れました。
あなたも読書を習慣化し、説得の技術を磨くことで、日常生活の中の自由を広げていくことができます。
メンタリストDaiGo著“知識を操る超読書術”
“説得の技術を磨くことで、好きな仕事だけをする生活を手に入れた”
この一文が本書の“キモ”だと確信しました。
“読書習慣”を身につけることで、“自由を広げていく”…
“読書”が生み出す最大の魅力ですね。



“読書”で自由を手に入れる!!
心を撃ち抜くメッセージ
“説得力”を上げるテクニックとして、“SPICE”が紹介されています。
自分でつくった商品、特に原価があまりかかっていないようなものを“説得力”で販売できれば、本業として商売が成り立つことでしょう。
そうです…自由を広げていくことができるのです。
- Simplify(単純化)
- Perceived self-interest(私的利益感)
- Incongruity(意外性)
- Confidence(自信)
- Empathy(共感)
オックスフォード大学教授の心理学者ケヴィン・ダットン博士が「人をその気にさせる説得の公式」としてまとめたもので、上の5つの要素で成り立っています。
- S=Simplify(単純化)
-
相手に伝えたいことをできる限り単純なメッセージにまとめることです。
トランプ元大統領は「アメリカをもう一度、偉大な国に」と言い、オバマ元大統領は「私たちにはできる」と連呼し、大統領選を勝ち抜きました。
私たちの脳は単純さを好み、メッセージがシンプルであればあるほどスムーズに理解します。
あれもこれも説明しなくては…と言葉を重ねれば重ねるほど、聞き手はあなたの話から関心を失っていきます。
- P=Perceived self-interest(私的利益感)
-
聞き手の利益になるような言い方をすることです。
話の内容の質や正当性よりも、「あなたが得をします」というメッセージがなければ人は納得してくれません。
- I=Incongruity(意外性)
-
意外な事実に相手の注意が向いているうちに説得してしまうというテクニックです。
知識に裏打ちされた「意外性」のある言葉を投げかけ、聞き手の頭の中に疑問が浮かんでいる間に説得する手法。
- C=Confidence(自信)
-
説得したいポイントを1つに絞り、自信満々に語ることで説得力が増していきます。
「ハロー効果」を利用することで、絶大な効果を発揮します。
“ハロー効果”とはずば抜けて良いところがある人に出会うと、その好印象が強く心に残り、「この人は何でもできそう」と思ってしまう心理
- E=Empathy(共感)
-
相手が「わかる、わかる」と共感していると、あなたのメッセージはスルスルと伝わっていきます。
なぜなら、人は目の前の相手に共感しているとき、論理的な思考よりも感情を優先させるからです。
ここからは“補足情報”と“まとめ”になります。
あともう少しですので、お付き合いください。



あともう少し…
読書にまつわる3つのフェイク
「速読」の嘘
2016年にカリフォルニア大学の研究チームが過去145の研究データから「速読は可能なのか?」を調べ、次のような結論を出しています。
・読むスピードを上げると、読んだ気になるだけで内容の理解度はむしろ下がる
・読書のスピードと時間を決める要素の中で、目の動きや周辺視野が占めるのは10%以下しかない
メンタリストDaiGo著“知識を操る超読書術”
つまり、読む速さと得るものは、トレードオフの関係にあるということです。



トレードオフの関係…
- その本の分野の「基礎知識」をしっかり頭に入れること
- スキミング(拾い読み)によって、読み飛ばす部分を決める、すなわち集中的に読む本や読むべき箇所を決める
「多読」の嘘
「速く読めればたくさん読める。たくさん読めれば知識も増える」というのは勘違いです。
メンタリストDaiGo著“知識を操る超読書術”
多読を目指すよりも、読む前に「ほしい知識」を明確にすることで、少ない情報からでも多くの知識を得ることができると書かれています。
- 大量に読む必要はない
「選書」の嘘
本は読み手の状況によって、その価値が大きく変わります。
メンタリストDaiGo著“知識を操る超読書術”
上司や友人などから、“この本が役に立つよ”などと薦められ、何となく読んだけれど、今一つの内容と感じるのは、読み手によって価値が大きく変わるからです。
- 大切なのは1冊の本から自分にとって役立つ知識や情報を選ぶこと
理解力と記憶力を高める5つの読み方
ただ文字を読むだけというような受け身のままでは、理解度は高まりません。
本書では、15の論文を厳選し、理解力を高める本の読み方のテクニックが5つ紹介されています。
①「予測」読み
本のタイトルと自分の経験を照らし合わせ、内容を予測する。
目次を読み、「どの章が今の自分に役立つのか」「どこに一番ほしい情報が書かれているのか」を予測する。
実際に読み進め、予測と内容の違いを比べる。
「予測と結果」を比べることで、理解が深まります。
また、自分が必要としている情報から読み始めることで、1冊を通読するハードルは一気に低くなります。
②「視覚化」読み
映画やドラマの場合、じっくり鑑賞した後なら、あらすじを説明することができますが、実用書やビジネス書の場合、読んでからしばらくすると内容が完全に抜け落ちてしまっていることもめずらしくありません。
いい映画やいいドラマには、いいストーリーがあるので、記憶が定着しやすいのですが、ほとんどの実用書やビジネス書にはストーリーがないので、内容が記憶に残らず、抜けていってしまいます。
「ストーリー」や「主人公」のない実用書、教養書、ビジネス書なども意識的に手順を踏めば、ビジュアル化でき、内容を記憶に定着させることができるようになります。
メンタリストDaiGo著“知識を操る超読書術”
役立つと感じた部分をピックアップ
ピックアップした部分をパーツごとにまとめ、論理構造としてビジュアル化
論理構造を“つながりとして”イメージし、記憶に定着
キーワードを目にすることで記憶がよみがえる
論理構造を“絵”として頭の中に入れたからこそ、1つのピース(1つのキーワード)からパズルの全体像を思い浮かべることができるのです。
③「つなげ」読み
自分の体験と結びついてインプットされると、それは感情を伴ったエピソードとなって記憶に残りやすくなるのです。
メンタリストDaiGo著“知識を操る超読書術”
本を読みながら、自分の知識、体験、世の中の出来事の3つを思い浮かべ、結びつけていくのが「つなげ読み」。
- 過去に読んだことのあるテキストと結びつける。・・・Text-to-Text
- 過去の体験と本の内容を結びつける。・・・・・・・・Text-to-Self
- 本の内容と世界に起きている現象を結びつける。・・・Text-to-World
④「要するに」読み
各章をざっくり読み、要約していくことで、自分の興味が明確になり、集中力が持続しやすくなります。
各章の内容をざっくり要約
自分にとって役に立つ部分とそうでない部分を明確化
記憶に残したい内容を「自分の言葉」で要約し、まとめる
⑤「しつもん」読み
ただ漠然と本を読んでもなかなか記憶には残りませんが、“筆者にツッコミを入れながら対話をする”イメージで読み進めれば、理解力と記憶力が圧倒的に高まります。
大事なのは、質問を念頭に置きながら本を読み進め、自分なりの答えを探すこと。
私たちの脳は、疑問に思ったことがあると無意識のうちに答えを探す性質を持っています。この性質を利用し、本を使って自問自答を繰り返すことが内容への理解度を深め、記憶の定着率を高めてくれるのです。
メンタリストDaiGo著“知識を操る超読書術”
脳に休息を与える必要性
読んでも忘れない記憶術
一定の時間を空けて想起し直すことは脳に効果的な刺激を与え、記憶の定着率をさらに高めてくれるのです。
メンタリストDaiGo著“知識を操る超読書術”
せっかく1冊を読み切っても、すぐに忘れてしまっては意味がありません。
忘れた頃に復習することで記憶を定着させることができます。
- 1回目の復習は1日後に行う
- 2回目の復習は1週間後に行う
- 3回目の復習は1カ月後に行う
記憶の定着を促す戦略的な眠り方
読書や勉強というインプットの後に脳を意図的に使わない状態にすることで、記憶が定着しやすくなり、必要なときに応用する想起能力も高まる。
メンタリストDaiGo著“知識を操る超読書術”
本書では、脳に休息を与える必要性を説いています。
読書や勉強の間に「何もしない時間」をつくることが記憶の定着には不可欠ということです。
- 「疲れを感じたら切り上げ、眠る。起きてから続きを読み始める」
ストレスゼロの読書を実現する10の対策とは
メルボルン大学の研究チームが推奨する「対策」が掲載されていましたので、紹介します。
この“ストレスゼロの読書”を実現する対策こそ、本書のまとめにふさわしい内容だと感じました。
“読書習慣”が身につかない最大の理由は“ストレス”。
“ストレスゼロの読書”を実現し、“読書習慣”を身につけましょう。
①「十分な時間とモチベーションが足りない」の対策
移動中の15分、仕事の休憩中の30分など、スキマ時間に「とりあえず読んでみる」というスタンスで読書を始めてみましょう。
メンタリストDaiGo著“知識を操る超読書術”
スキマ時間の読書であれば、ストレスにはなりません。
読み始めることができれば、“一貫性の原理”で次第に読書が苦にならなくなります。
②「集中力の維持ができない」の対策
「この10分だけは集中する」とタイマーをかけ、読み始める。タイマーが鳴ったら1、2分瞑想や休憩をし、また10分集中する。
メンタリストDaiGo著“知識を操る超読書術”
読書が苦手でも、10分なら何とか集中できるはずです。
まずはトライすることが大事。
③「読むスピードがなかなか速くならない」の対策
速く読めることにメリットがあるとすれば、それは読むべき本を素早く見極められることで、あなたにとっていい本との出会いの確率が高くなることくらい。
メンタリストDaiGo著“知識を操る超読書術”
読む速さと得るものは、トレードオフの関係。
じっくりと理解しながら読むことの方が大事です。
知識が定着しなければ、何の意味もありません。
④「ボキャブラリー不足」の対策
読めなかった口惜しさ、理解できなかったもどかしさといった「感情」を利用すること。
メンタリストDaiGo著“知識を操る超読書術”
“読書習慣”が身につけば、いつか理解できる時が来ます。
⑤「本のどの部分に集中すべきか選べない」の対策
対策としては、最初から最後まで読まなければいけないという思い込みを捨てること。
メンタリストDaiGo著“知識を操る超読書術”
最初から読もうとすると挫折する可能性が高まります。
“興味のある数ページだけを読む”というスタンスで向き合うのが正解。
⑥「新しい理論、細かい情報を理解できない」の対策
まずは自分が理解できるところ、自分の持っている知識との共通点を見つけていきましょう。
メンタリストDaiGo著“知識を操る超読書術”
“理解できない”と投げ出さないことが大事。
⑦「メインのポイントと議論のポイントがつかめない」の対策
本の中には一定の階層構造があり、「しかし」「つまり」「たとえば」などの接続詞に注目することで、読むべきパートと読み飛ばしていいパートを見分けることができます。
メンタリストDaiGo著“知識を操る超読書術”
“読み飛ばしていいパート”があることを知っているだけでも、大きな進歩。



読み飛ばしてもいいパート
⑧「エビデンスの価値が測れない」の対策
エビデンスのないノウハウやマニュアル、テクニックが記載されている実用書は基本的に読む必要がない。
メンタリストDaiGo著“知識を操る超読書術”
“参考文献リスト”と“著者のプロフィール”に注目。
⑨「本の内容を理解するための背景知識や経験がない」の対策
さかのぼって入門書を読み、背景となる知識をつけたうえで再読しましょう。
メンタリストDaiGo著“知識を操る超読書術”
あせらず、基礎知識から習得することで、挫折を回避。
⑩「馴染みのない分野である」の対策
⑨の対策と同じ
最後に
“読書習慣”の賜物である、“説明能力”と“説得力”。
この2つの能力を手に入れることができれば、人生に役立つ、いや、人生が好転すると確信しています。
アウトプット前提で読書術を磨き、“積ん読”ゼロを目指しましょう!!



最後までお読みいただき、ありがとうございました!!
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