「今日もまた残業か…」
「どうして自分だけ、こんなに仕事が終わらないんだろう…」
毎日、重い足取りで会社を出て、疲労困憊で家に帰り、ベッドに倒れ込む。
そんな生活に、うんざりしていませんか?
真面目に、一生懸命やっている。
むしろ仕事の効率はいいはずなのに、なぜか毎日残業をしてしまう。
実は、それってあなたの努力不足が原因じゃないかもしれません。
仕事が終わらないのは、あなたの「思考のクセ」が原因かもしれないのです。
長時間労働に慣れてしまうと、知らず知らずのうちに非効率な働き方が身についてしまいます。
でも、安心してください。
これからお伝えする5つのマインドセットを実践すれば、あなたの働き方は劇的に変わり、人生が変わるほど「定時退社」が当たり前のものになります。
この記事は、精神科医であり作家、YouTuberとしても活躍されている樺沢紫苑先生の著書を参考に、私自身が実践して絶大な効果が得られたものだけを厳選してまとめたものです。
1. 「長時間労働=美徳」の呪縛を捨てる
日本の会社では「残業する=頑張っている」という美学が根強く残っています。
でも、それは本当に正しいのでしょうか?
長時間労働は、あなたの貴重な時間を奪うだけでなく、心と体を蝕んでいきます。
集中力の低下
働き続けることで脳のパフォーマンスはどんどん低下し、ミスが増えたり、簡単な作業にも時間がかかったりします。
脳のパフォーマンスが落ちた状態での仕事は、非効率の極みです。
創造性の喪失
新しいアイデアは、脳がリラックスしているときに生まれやすいものです。
疲弊した状態では、新しい発想は生まれません。
「創造性の4B」と言われるアイデアが生まれやすい場所があります。
- Bathroom
-
入浴中、トイレ
- Bus
-
バス、移動中
- Bed
-
寝ているとき、寝る前、起きたとき
- Bar
-
お酒を飲んでいるとき
思いのほか、ボーッとしている時間が大事ということです。
プライベートの崩壊
家族や友人との時間、趣味や自己研鑽に費やす時間がなくなり、人生の喜びを見失ってしまいます。
まずは、この「長時間労働は美徳」という呪縛から自分を解き放ちましょう。
「今日は絶対に定時に帰る!」と心に決め、そのために何をすべきか逆算して考え始めることが、あなたの働き方を変える第一歩です。
私自身、最初は定時で帰ることに心苦しさを感じていました。
「あいつ、暇なんじゃないか?」
「先に帰りやがって…」
という、ありもしない言葉が脳裏をよぎったからです。
そんなとき、インフルエンサーであるイケハヤさんの言葉が力強い後押しになりました。
「副業で成果を出したいなら、まずは定時退社を実行することから始めてください」という言葉です。
何かを成し遂げるには時間が必要です。
残業で疲弊していては、副業に費やす時間を確保できません。
この言葉を聞いた翌日から定時退社を実践しました。
周りからの「どうしたの?」という視線を感じたのは最初だけでした。
「定時退社の人」というキャラクターが確立してからは、定時で帰ることが当たり前の光景になっていったのです。
▼拙著『「残業ゼロ」を実現する5つのマインドセット』▼
2. 朝の「ゴールデンタイム」で最重要タスクを終わらせる
朝は、あなたの脳が最もパフォーマンスを発揮する「ゴールデンタイム」です。
この時間をどう使うかで、その日の仕事の生産性は大きく変わります。
多くの人は、朝一でメールチェックや雑務から始めがちですが、それはもったいない時間の使い方です。
メールやチャットは、基本的に相手の都合で送られてくるもの。
それに反応していると、自分のタスクに集中できません。
出社したら、まずその日に最も重要なタスクを1つだけ決めて、それに集中して取り組みましょう。
終業間際に重要な内容のメール(脳内リソースを必要とする)を送ってくる人がいます。
「ゴールデンタイム」にメールチェックで脳内リソースを無駄に消費し、午後から重要なタスクに取り組んでいるのではないかと邪推してしまいます。
終業間際に重要な内容のメールを送信するのは、愚の骨頂と言えるでしょう。
疲れ切った状態でメールを読むのは大変です。
重要なタスクは、午前中に片付けるようにしましょう。
重要タスクを1つに絞る
ToDoリストの中から、今日中に絶対に終わらせるべきタスクを1つだけ選びます。
時間を区切る
「このタスクを午前11時までに終わらせる」のように、具体的な時間を設定します。
誘惑を断つ
メールやチャットの通知をオフにし、スマートフォンはデスクの引き出しにしまいましょう。
この朝の集中タイムを確保することで、午前中のうちにその日の仕事の8割が終わったような感覚になり、その後の仕事がぐっと楽になります。
▼拙著「読書で始める心の投資」▼
3. 「課題の分離」で人間関係の悩みを断ち切る
「あの人、どうしていつもあんなに不機嫌なんだろう…」
「理不尽なことを言われて、腹が立って仕事に集中できない…」
職場の人間関係の悩みは、あなたの心のエネルギーを大量に消費します。
その悩みを解決するヒントが、アドラー心理学の「課題の分離」という考え方です。
これは「誰の課題か?」を考えるというシンプルな思考法です。
たとえば、「あの人が不機嫌なのは、その人の課題」、「上司が理不尽な言動をするのは、その上司の課題」と捉えるのです。
あなたがいくら頑張っても、他人の感情や行動を変えることはできません。
他人の課題に土足で踏み込んであれこれ悩むのはやめましょう。
あなたの課題は「自分の仕事をきちんとやり遂げること」です。
他人の課題と自分の課題を切り離すことで、不必要なストレスから解放され、自分の仕事に集中できるようになります。
これは、嫌いな人が気にならなくなる魔法のような思考法です。
▼拙著「もう、職場の人間関係で消耗しない! 心が軽くなる幸せのリセット術」▼
4. 仕事を「セミオートマチック」化して思考を節約する
「もっと頑張らないと、もっと努力しないと…」
あなたはそう思っていませんか?
もちろん、成果を出すためには努力は必要です。
しかし、やみくもな努力は、あなたを消耗させるだけです。
ここで大切なのが、まるで工場のように「仕事を仕組み化する」という考え方です。
ルーティン化できる仕事、例えば、日報作成、会議資料の準備、定例のメール返信などは、あらかじめテンプレートを作ったり、作業の順番を決めたりしておきましょう。
これにより、いちいち頭を使わなくても作業が進む「セミオートマチック」な状態を作り出せます。
テンプレートを活用する
定期的に作成する資料やメールは、あらかじめ型を作っておきます。
チェックリストを作成する
毎回同じ手順で行う作業は、チェックリストを作って確認しながら進めます。
マニュアル化する
自分しかできない作業でも、他の人が対応できるようマニュアル化しておきます。
この仕組み化によって、あなたの脳は本当に考えるべき「創造的な仕事」に集中できるようになり、適度な努力で最大限の成果を出すことが可能になります。
5. 「未来の自分」を喜ばせるスケジューリングをする
毎日残業していた頃の私は、仕事が終わると何もする気が起きず、ただ家に帰って寝るだけの毎日でした。
しかし、定時退社を実践するようになってから、仕事後の時間にワクワクするようになりました。
この感覚は、「未来の自分」を喜ばせるスケジューリングをすることで生まれます。
たとえば、金曜日の夜に「仕事帰りにあの気になっていたレストランに行こう!」と予定を入れたり、水曜日の夜に「ジムで思い切り汗を流そう!」と決めておいたりするのです。
仕事が終わった後にも楽しみな予定があることで、「早く仕事を終わらせて、この予定を楽しみたい!」というモチベーションが湧き、自然と仕事の効率が上がります。
未来の自分へのご褒美を先に決めておくことで、仕事そのものも効率的に進められるのです。
まとめ
「定時退社」は、特別な才能や努力が必要な夢物語ではありません。
今日からあなたの働き方を変えるだけで、誰でも実現できます。
- 長時間労働は美徳という呪縛を捨てる
- 朝の「ゴールデンタイム」に最も重要なタスクをこなす
- 他人の課題に悩まず、自分の仕事に集中する
- 仕事を「セミオートマチック」化して思考のエネルギーを節約する
- 「未来の自分」を喜ばせる予定を入れる
毎日残業していた私が、この5つのマインドセットを実践した結果、今では定時退社が当たり前になり、家族や趣味の時間を心から楽しむことができています。
この記事も平日に書いたものです。
定時で帰って、副業に挑戦したり、大切な人と食事に行ったり、自己投資に時間を使ったり…
あなたの人生は、もっと豊かになります。
今日から新しい働き方を始めて、人生を変える定時退社を叶えましょう。
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