気づけば一日が終わり「自分の時間がない」と疲れていませんか。
小売業で働いていたころの私もそうでした。
47歳の転職をきっかけに、仕事のあとの時間を取り戻した4つの方法を実体験からお伝えします。
仕事を終えて家に帰ると、もう夜。
食事をして、スマホを眺めているうちに寝る時間になっている。
休みの日も、たまった用事を片付けているうちに終わってしまう。
「自分の時間がない」
そう感じながら、毎日をこなしていないでしょうか。
この記事では、同じように「自分の時間がない」と疲れていた私が、仕事のあとの時間を取り戻すためにやったことを4つにまとめてお伝えします。
どれも特別な才能やお金がいらない方法です。
仕事が終わっても「自分の時間がない」のはなぜか

自分の時間がない理由は、仕事の量だけではありません。
- 残業を断れない
- 義務感で出る飲み会
- すき間の時間になんとなく開いてしまうスマホ
一つひとつは小さなことでも、積み重なると、一日の多くの時間を「自分以外のこと」に使っていることになります。
私はこれを「他人の時間」と呼んでいます。
自分の時間がないと感じるときは、時間が足りないのではなく、他人の時間が多すぎるのかもしれません。
私も「今日明日のことで精一杯」だった

私の前職は小売業です。
18年間のうち17年間は総務部で働き、最後の1年は店舗に配属されました。
総務部にいたころ、社内の文書を書くと、書き出しはいつも「ご多忙のところ恐れ入ります」でした。
あるとき上司から、「ご多忙」ではなく「ご多用」にした方がよいと言われました。
「忙」という字は「心を亡くす」と書くから、というのが理由です。
当時は、そんなものかと聞き流していました。
その意味が分かったのは、店舗に移ってからです。
店舗で待っていたのは、今日や明日のことを考えるのが精一杯という忙しさでした。
休みは不規則で、閉店後の作業も多い。
自分のための時間をつくることは、ほとんどできませんでした。
家に帰ると、疲れを理由にソファに座り、テレビをぼんやり眺めながら缶ビールを飲む。(今はノンアルビールしか飲んでいません)
そんな毎日をくり返していました。
それ自体が悪いわけではありません。
ただ、振り返ってみると、その時間から形に残るものは一つもありませんでした。
40代の後半になると、将来のお金への不安が強くなりました。
夜、布団に入ってから「このままの働き方で、老後は大丈夫なのだろうか」と考え込み、寝付けない夜が何度もありました。
転機は、47歳での転職です。
休みが多く、定時で帰れる職場に移り、ようやく「自分の時間」を持てるようになりました。
そこから行動を起こし、50歳でKindle作家としてデビューしました。
他人の時間を減らして自分の時間を取り戻す4つの方法

転職して時間ができても、そのままでは自分の時間は増えませんでした。
増やすために続けてきたのが、次の4つです。
1. 一番手ごわい仕事を朝一番に片付ける
起きてからの数時間は、頭が一番よく働く時間だと言われています。
私はこれを、精神科医の樺沢紫苑先生の本で知りました。
総務部には、大きな災害が起きたときに業務をどう立て直すかを決める「事業継続計画」をつくる仕事があります。
大事なのに手ごわく、日々の仕事に追われて、なかなか手を付けられずにいました。
そこで、始業と同時にこの仕事から取りかかるようにしました。
すると、思っていたよりも早く完成したのです。
進まなかった理由は、仕事の順番でした。
それ以来、仕事が進むようになり、定時で帰るのが当たり前になったのです。
2. 自分の時間を予定に先に入れておく
「仕事が終わって時間が余ったら、本を読もう」
この考え方では、自分の時間はいつまでたっても生まれません。
手帳には、会議や約束より先に、自分のための時間を書き込みます。
先に書いておいた時間は、ほかの予定が入っても動かしません。
あわせて、一日の力を使い切らないことも大切です。
帰るころに疲れ切っていると、せっかくの時間もスマホを眺めて終わってしまうからです。
たとえば、一日の力のうち2割は、仕事のあとの自分のために残しておくと決めます。
残りの8割で、仕事をきちんと終わらせる工夫をします。
1つ目の「仕事の順番」は、そのための工夫です。
仕事の手を抜くという意味ではありません。
限られた力で、責任を果たすための考え方です。
3. 本当に大事な予定だけを選ぶ
自分の時間を守るには、やることそのものを減らす必要があります。
私は今、終業後の付き合いは、上司からの誘いであっても断っています。
平日に8時間も同じ職場で顔を合わせているので、終業後の付き合いは残業と同じだと考えているからです。
幸い、上司は付き合いが悪いという理由で評価を下げるような人ではありません。
ただ、お世話になった上司が退職するときの送別会には、感謝を込めて参加したいと思っています。
すべての誘いを断る必要はありません。
「これは自分が心から行きたい集まりか」と考えてから決めるだけで、他人の時間はかなり減ります。
断るときに後ろめたさを感じるのは、私も同じでした。
ただ、その気持ちをよく見てみると、「相手のため」ではなく、「自分が悪く思われたくない」という気持ちであることが多いのです。
そう気づいてから、断ることへのためらいは、ずいぶん小さくなりました。
4. スマホを置いて本を1日4ページ読む
取り戻した時間は、スマホで眺めて終わらせるのではなく、本を読む時間にしています。
本を読む習慣がついたのは、40代後半になってからです。
と言っても、1日にたったの4ページほどです。
1日に「4ページ」というのは、私個人が苦痛を感じないページ数です。(単なる参考)
それでも続けていると、一冊はあっという間に読み終わります。
一冊の本には、著者が長い年月をかけて確かめてきたことが詰まっています。
一冊の本で、他人の何十年分もの経験にふれられる。
これほど時間の使い方として効率のよいものは、ほかに思いつきません。
この考え方をまとめた一冊

ここでお伝えした4つの方法は、拙著『孤独と向き合うほど人生に広がる余白:スマホ依存をやめて他人の時間から自分を取り戻す方法』に、くわしく書いています。
この本は、次のような流れで進みます。
- 忙しさやスマホに、気づかないうちに時間を取られているしくみ
- 義務感の付き合いや、会社への頼りすぎから離れる考え方
- 朝の時間、予定の取り分け、選び方、読書という4つの実践
- 取り戻した時間で、何かを生み出す側にまわる道(私の場合はKindle出版)
Kindle版は500円で、Kindle Unlimited(読み放題)の対象です。
ペーパーバック版もあります。
こんな人に読んでほしい本です

この本は、「会社を辞めて自由になろう」という本ではありません。
給料の分はきちんと働く。
そのうえで、心と時間まで会社に預けない。
そんな働き方を目指す人のための本です。
- 仕事のあと、気づけば寝る時間になっている
- 義務感の付き合いを減らしたいが、どう断ればよいか迷っている
- 人生の後半を自分のために使いたい
一つでも当てはまれば、きっと役に立つ部分があると思います。
反対に、今すぐ会社を辞めて独立したい人には、物足りない内容かもしれません。
まずは明日の朝からひとつだけ
自分の時間は、ある日まとめて手に入るものではありません。
少しずつ取り戻していくものです。
まずは明日の朝、一番手ごわい仕事から手を付けてみてください。
あるいは、寝る前のスマホをやめて、本を4ページだけ読んでみてください。
それだけでも、一日の終わりの感じ方が変わるはずです。
もう少しくわしく知りたい方は、こちらからどうぞ。


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